6話 まさかの仮性包茎
彼は少し腰を動かして動きを止めた。
最初はいきそうだから我慢して
ストップしてるのかと思っていたが、
彼がそんなことを三度も繰り返したことに
違和感を感じて聞いた。
「どした?」
「なんか痛い。」
「え?痛いの?抜いてみたら。」
「うん。」
彼はさちこから竿を引っこ抜いて座った。
さちこは起き上がって向かい合って座った。
「まだ痛い?」
「うん。」
「どこ?」
「ここ。」
「あー、ちょっと赤くなってるね。
腫れてるんじゃない?」
「そうかなあ。」
「ほらここ。」
「ほんとだ。腫れてるね。」
「いつから痛いの?」
「今さっき。」
「お風呂でゴムつけずにやったから摩擦かなあ。」
「そんなことないよ。
あの時は全然痛くなかったもん。」
「じゃあゴムがきついんじゃない?」
「そうかなあ?」
「なんかキツそうだもん。
将生大きいんだから
やっぱ普通のはきついんじゃない?」
「そうかなあ。」
「やっぱ次は買った方がいいよ。
とりあえず、今は腫れてるし痛そうだから
ゴム外した方がいいんじゃない?」
「うん。。。じゃあ外すね。ごめんね。」
「全然いいよ。十分気持ちよかったし。」
彼はゴムを外した。
「それより心配だね。
どう?ゴムとってもまだ痛い?」
「ちょっと痛みは引いてきた。」
「そっか。なら良かったね。
やっぱゴムなんじゃない?」
「そうかなあ。。。こんなの初めて。」
「そろそろシャワーしよっか。」
「うん。」

最初にセックスした時は
そそくさと一人でシャワーを浴びていた彼が
いつの間にかセックス後も
一緒にシャワーする仲になっている。
しかも彼は当たり前のようにさちこを風呂に
誘っている。
彼がさちこに気を許している言動が
いちいち嬉しかった。
「どう?まだ痛い?
お湯かけたら痛いんじゃない?」
「大丈夫。もう痛くない。
ほら赤いの引いて腫れも引いてきた。」
「ほんとだね。良かった。」
シャワーした後、
彼がまたジャグジー風呂に入ったので
さちこも入った。
またライトを消して泡を出して戯れた。
「ねえ見て。綺麗なお月様。」
「どこ?」
「ほら、そこ。」
「あ、ほんとだ。」
「昨日満月だったから。ほぼまん丸で綺麗だね。」
「そうなんだ。綺麗だね。」
(きっとこれから満月を見る度に
今日彼と見たこの景色を思い出すんだろうな。)
さちこは彼に頭をもたげながら夜空に浮かぶ
黄色く光るほぼ満月を目に焼き付けていた。

「ほら、だいぶ引いた。」
「あ、ほんとだね。もう痛くない?」
「うん。」
「じゃあ良かったね。」
「上がろっか。」
「うん。」
「あ、バスタオル。。。」
「持ってきてそこに置いたよ。」
「あ、ありがとう。はい。」
「ありがとう。」
さちこは彼からバスタオルを受け取り
身体を拭いた。

「ねえ、将生って
いっつも大きくなってるよね。笑
今もまだ大きいの?」
「うん。ちょっと小さくなってきたかな。」
「見せて。」
「ほら。」
「え!これで小さいの?」
「。。。うん」
「今何割ぐらい?」
「えーどうだろ。。。
あ、触ったらまた大きくなってきちゃった。笑」
「ほら〜。すぐ復活するね〜。笑
将生の小さくなってる時の見てみたいと
思ってたんだけどこれじゃ無理だね〜。笑」
「だっていつも会った時から
ずっと大きくなってるんだもん。」
「可愛いね。将生は小さい時は皮被ってるの?」
「皮被ってるってどういうこと?」
「小さい時も今と同じ状態なの?」
「うん。」
「いつ剥いたの?」
「わかんない。記憶にない。
気づいたらこうなってた。」
「じゃあ小さい時
お母さんがやってくれたんだね。」
「そうかなあ。全然覚えてない。」
「痛くなかったの?」
「わかんない。」
「じゃあお母さんが
赤ちゃんの時に剥いたのかなあ。
うちの甥っ子も幼稚園の時、姉が剥いたって
言ってたし。」
「へえ、そうなんだ。」
「良かった。将生が仮性包茎じゃなくて。
実は私、仮性の人NGなんだ。」
「仮性包茎ってどんなの?」
「小さくなった時は
こういう風にこう先端を隠すように皮が被るの。」
「俺そうだよ。」
「え!仮性なの?」
「うんそうなるよ。」
「そ、そうなんだ。
でも将生はずっと大きくなってる状態だから
関係ないか。笑」
さちこは咄嗟にフォローして話を変えた。
「将生はSとMどっちなの?」
「Mかなあ。」
「へえ。Mなんだ。」
(だからご主人様にはなれなかったんだな。)
「どういうMなの?」
「複数の人に攻められたい系かな。笑」
「そうなんだ。」
さちこがベッドに座ってタイツを履いていると
また彼が覗き込んできた。

「ほんと好きだね〜笑」
「うん。笑」
「パンスト破れてないし
また履いて欲しいんだったら履いてくるし、
持って帰ろうか?」
「いい。」
「もう飽きた?」
「うん。」
「早いね。笑」
「すぐ飽きるから。」
「じゃあメイドももう飽きたの?」
「うん。また2、3週間したら見たくなるかも
しれないけど今はもういい。」
「ふーん。さすがだね。
あ、髪びちょびちょだからちょっと乾かすわ。」
さちこがドライヤーをしていると
彼がやって来てさちこの隣に立った。
手を伸ばしてきたので乾かしてくれるのかと思い
さちこがドライヤーを手渡すと
彼は自分の髪にあててブローし始めた。
(あ、自分も乾かしたかったのね。笑)
さちこはもうほとんど髪が乾いていたので
服を着て身支度を整えていた。