3話 青姦を嫌がる男

空を見上げると月が輝いていた。 

「わーすごい!ここいいねえ。」 

「すごいね。」 

「ねえ、ここでやりたい。寒いかなあ。」 

そう言って

まずさちこがボンボンベッドに寝転んでみた。 

「できるかなあ。」 

彼には恥ずかしそうにさちこの太ももに跨った。 

「青姦したことある?」 

「ない。」 

「そっか。」 

「。。。やっぱ無理。。。中でしよ。 

誰かに見られるかもって思って集中できない。」 

「そっか。」 

(せっかくの部屋が台無しではないか。 

そのドキドキ感を味わうためのスペースなのに。 

元彼なら絶対ここでやりたがるよな。) 

さちこは渋々部屋に入って、風呂に湯を貯めた。 

彼が持ってきた箱からコスプレ衣装を取り出した。 

「入るかなあ。」 

「入るよ。わかんなから一応Mサイズにした。」 

「私、Mだけど、 

こういうのって作りがタイトにできてるじゃん? 

だから入るか心配。笑」 

そう言いながら彼の前で着替えた。 

「あ、ちょうどじゃん。

スカートのチャック閉まったわ。良かった。」 

「うん似合う似合う!」 

彼が嬉しそうな笑みを浮かべていて安堵した。 

「ほんと?」 

「うん。」 

「良かった。じゃあせっかくだから 

ちょっと写真撮ってもらおうかな。笑」 

「いいよ。」 

さちこは彼にスマホを渡した。 

写真を撮り終わって二人はベッドに腰掛けた。 

「なんて呼べばいい? 

さち、さちこさん?さっちゃん? 

さっちゃんはちょっとあれか。。。」 

「忘れたの?さっちゃんでいいよ。」 

彼はコスプレで上司役として 

なんと呼べばいいのか考えていたのに 

さちこは彼が普段の呼び名を忘れたのかと 

勘違いしていた。 

そのせいか結局彼もさちこも役になりきれず、 

期待していたOLと上司のセクハラプレイではなく 

普通のセックスになってしまった。 

彼は嬉しそうにさちこの着ていた 

ブラウスのボタンを外した。 

そしてブラジャーをずらして乳首を頬張った。 

彼とは2回目のセックス。 

彼は前回より緊張がほぐれている様子で 

積極的に愛撫していた。 

ただそれでもさちこには物足りなかった。 

吐息を漏らして 

嫌がるOL気分を味わって気分を盛り上げようとしたが 

先程からずっと鼻先につきまとう彼の匂いが 

気になって集中できなかった。 

彼はさちこのタイツを脱がして 

パンティをずらし、豆を弄り始めた。 

「お風呂入る?」 

「うん。」 

風呂に湯が貯まった頃であったので 

一緒に入った。 

シャワーで彼の身体を丁寧に洗った。 

彼の匂いがどこから発生しているかわからなかったので 

丹念に肛門まで洗ってやった。 

彼はさちこの手を尻の割れ目に挟まれて 

恥ずかしそうだった。 

「あ、ここマットあるじゃん。 

マットプレイしたことある?」 

「ない。」 

「しよっか。多分気持ちいいよ。」 

「何それ?どうやってするの?」 

「多分そこに置いてあるのがオイルだから 

それをお互いの身体に塗りたくって 

そこでプレイするの。 

ヌルヌルで気持ちいいと思うよ。」 

「へえ。」 

「してみる?」 

「うん。」 

シャワーで泡を落とした後、 

彼をベッドに寝かせて 

まずさちこが彼の身体にオイルを塗りたくった。 

彼のギンギンに膨れ上がった竿を少し頬張ってから 

彼の両脚を持ち上げてマングリ返しにした。 

イケメンのマングリ返しは 

Sっ気のあるさちこにとっては一種の快感を覚えた。 

恥ずかしそうにしている彼を横目に 

竿や玉を舐めまくった。 

竿はずっとガチガチに膨張したままだったが、 

彼はどこか落ち着かない様子で 

それほど気持ちよさそうではなかった。 

「交代しよ。」 

「うん。」 

彼は我慢ができずにギブアップしたのか 

気持ちよくなかったのかはわからないが 

起き上がってさちこに交代するよう促した。 

マットの上でも彼のお行儀のいい前戯は 

さちこを興奮させることなかった。 

彼が持て余している感じがあったので 

マットプレイは早々に切り上げた。 

さちこはここで前回このホテルに誰と来たかを 

はっきりと思い出した。 

元彼とであった。 

元彼とはマットの上で身体がヌルヌルになりながら 

長い時間69をして、ヌルヌルになりすぎて 

ベッドから転げ落ちそうになるのを 

口の吸引力で彼の竿にしがみついていたことを 

思い出したのであった。 

元彼の手マンでいけたのはあの時が初めてであった。 

あんなに69という体位が気持ち良いと思ったのも 

元彼とのあの時が初めてであった。 

元彼とはあれ以来、マットプレイを絶賛していたのに 

相手が変わればこんなにもこのマットが 

無用の長物扱いされるとは。。。 

シャワーでオイルを洗い流し

二人でジャグジーに入った。 

もちろんラッコの体勢でしばらく話したが 

キュンキュンムラムラすることはなかった。 

彼はまだ臭かった。 

風呂から出て、部屋に戻った。 

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