7話 8歳年上の経験値
彼はさちこのスカートを膝上まで捲り上げ、
このアングルがいいんだと言う。
さちこはたまらなくなって
信号待ちしている彼にキスを求めた。
彼はそれに応じてくれて、
前回のような別れ際の軽いタッチではなく、
少し舌で挨拶した。

彼の竿はいつの間にかむくむくと
テントを張り出しているのがわかった。
彼が太ももに手を侵入し出したので、
さちこも彼の内腿を触った。
彼はさちこの手を自分の硬くなったものに
さらっと誘った。
「触って欲しいの?」
「ほらすごい大きくなってる。」
「ほんとだ。すごい。硬いね。」
彼の真っ直ぐに伸びた竿は立派な存在を示していた。
さちこは思わずズボンの上から
彼の竿を指でなぞりながら撫でまわした後、
長さを確かめるように手のひら全体でピッタリと
竿に手を添えた。
「すごい大きいね。長いよね。
ほら私の手首から指先以上の長さがあるじゃん。
何センチあるの?」
「計ったことないよ。笑」
「そっか。
確かに大きくなってる時に
自分でじゃあ計ってみようという
テンションにはならないね。笑」
「うん。」
「ねえ、すごい湿ってきてるね。」
彼の液体がトクトクと先端から溢れ出し、
ズボンがみるみる湿って変色しているのが
視覚的にも感触的にもよく伝わってきた。
「だって触るから。気持ちいいもん。」
「ねえ、運転しながら舐められたことある?」
さちこはもう我慢できなかった。
すぐにでもしゃぶりつきたかった。
「流石に運転しながらはないよ。」
「ふーん。じゃあできるかやってみよっか。」
「できるかな。無理だったらいいよ。」
「ズボンから出して。」
チャックから解放された彼の竿は
申し分のない太さと長さと硬さであった。
さちこはシートベルトを外し、
身を乗り出して彼にしゃぶりついた。
我慢汁の味も癖がなく舐めやすかった。
着衣でもあるし、体勢的にも根元までは
口に含めないが
精一杯彼を気持ちよくさせてあげたかった。

彼は左手でさちこの尻を撫でたり、
背中をさすったり、
胸元から乳首をまさぐったりしていた。
車の振動のおかげで
咥えているだけで自然とシコったり、
不可抗力のテクニックも加わって
彼は小さな吐息を漏らし始めた。
さちこがふと顔を上げると、
彼は我にかえり、下りるはずの高速道路の出口を
通り過ぎたことに気づいた。
「あ、気持ち良すぎて下りるとこ間違えた。」
「あらま。」
「一旦下りるからちょっと隠して。」
「うん。」
ズボンを引っ張り上げて彼の竿を少し隠した。
高速を降りてUターンしてまた高速に乗った。
「じゃあ次のとこまで続きしてあげる。
次はちゃんと下りなきゃダメだよ。」
「うん。わかった。」
さちこは再びシートベルトを外して
身を乗り出ししゃぶりつく。
さっきよりも気分が乗ってきて
勢いよく舌を動かしていると
彼の味が少し苦くなってきた。
精液に変化したのがわかった。
「やばい。」
「うん?どした?」
「気持ちいい。。。」
「うん。」
さちこはこのまま彼の精液を
口で受けた方が良いのか考えていた。
「あ、気持ちいい。。。」
「うん。」
「あ、もうすぐ着く。」
「あらま。」
さちこは舐めるのをやめて、シートベルトをした。
「めっちゃ気持ちよかった。」
「よかった。」
「やばい。運転に集中できないわ。」
「そだね。」
「車はやっぱ狭いからダメだね。」
「うん。」
そうこうしているうちに家の近所に着いた。
「ありがとう。大丈夫だった?」
「うん。何が?」
「途中になっちゃって。いかなくて大丈夫だった?」
「あ、そういうこと?
うん、大丈夫。気持ちよかったよ。」
「じゃあ、気をつけて帰ってね。」
「あ!うん。」
「ん?どうかした?」
「あ、今度いつ会う?って思って。」
「あー、2週間後の日曜はどう?」
「日曜はもうちょっと先にならないと
予定わかんない。」
「そっか。土曜は仕事だもんね。」
「うん。」
「ラインがさ、あんまりしないって言うから
どのタイミングで送ったらいいか
わかんなくて送りにくいからさ。」
「さっちゃんぐらいのだったら大丈夫だよ。」
「じゃ、例えば<おはよう><おやすみ>
はうざいってこと?
連絡だけしかしてくんなってこと?」
「うん、業務連絡なら大丈夫。」
「わかった。
じゃあとりあえず日曜ってことで。
またわかったら教えて。」
「うん。」
「ありがとう。じゃあまたね。
今度はいっぱいしようね。」
「うん。」
さちこは彼に再びキスを求めた。

彼はこんな路上駐車でと
少し恥ずかしそうだったが、
さちこは何度も彼の唇を求めて
少し長めの別れ際の挨拶をした。
「ちゃんとチャック閉めて帰らないとダメだよ。笑」
「あ、そうだ。」
彼がまだ元気一杯の竿をズボンにねじ込んで
チャックを閉めているのを横目に
さちこは車を降りて手を振った。
「じゃあまたね。」
さちこは家に帰り
シャワーを浴びてから彼にラインした。
「無事帰れたかな?
今日も楽しい時間をありがとう!
夜景キレかったね!感動したわ!
また遊ぼーね!おやすみなさーい。」
その晩既読になる事はなかった。
(これは業務連絡じゃないからスルーなのかな。)
さちこはそう思いながら
先程返してもらったペットボトルを
冷蔵庫にしまった。
冷蔵庫の扉を閉めた瞬間また開けて、
彼を思い出しながら
キャップを外してひと口飲んだ。
我ながら変態だなと思うさちこであった。
次のデートは
平日だとどう頑張っても19時の待ち合わせで
晩御飯も一緒に食べれないから
もう少しゆっくり会いたくて提案したが、
「日曜だともう少し近づかないと大丈夫か
わからないよ。」
と話していた彼は約束の1週間前になっても
連絡をよこさないのでさちこからラインした。
「来週日曜日予定通り会えるかな?」
「今のところ大丈夫だよー。」
「オッケー。ありがとう。」
待ち合わせ時間も場所も決めていなかったので
前日にまたさちこから連絡した。
「将生、おはよう。
今日はいい天気だね〜。
明日もいい天気だといいね。
明日は何時ごろに待ち合わせする!?
私は何時でもオッケーだよ。」
「おはよー。いい天気だね。暑いね。
明日なんだけど、
すごい外出しづらい雰囲気になってきたよ。
いつもみんないないのに
明日に限って家にいるみたい。
バレると大変だから明日は無しにしたいな。
ごめん。」
(はあ?だったら早く言ってこいよ。
こっちだって暇じゃねえんだぞ。
そんなことならセフレとの約束、
明日にするんだったわ。)
「そーなんだね。了解です。」
彼とはこれきりになった。
さちこからすれば、
まず、自分からキャンセルを申し出るなら
せめて自分から連絡してくるべきである。
しかも前日のドタキャンならば、
代替日を提案するのが礼儀である。
そしてそもそも妻にバレそうな
そんなドンくさい男に用はない。
と思ったのであった。
さちこは一気に気持ちが冷めてしまい、
自分からはあえて
「じゃあ平日にしよう。」とは返信しなかった。
彼にはそもそももう会う気はないのかもしれないし、
この先一生出会うことがないほどの
超イケメンであろうが、
そこまで下手に出る気にはならなかった。
8歳も年下のイケメンを味わえただけで
十分ではないか。
追っかけるほどの男ではないし、
そもそも縁がなかったのであろう。
その後1ヶ月ほど経ち、
さちこは友人にマッチングアプリの紹介を
していた時であった。
マッチングしている相手のリストページを開くと
ふと彼のアイコン写真が更新されていることに
気づいた。
彼はさちこと会うようになって
プロフィールの顔写真は削除していたのに
新しい顔写真をまた掲載していたので驚いた。
しかしその写真が
なんとも変装しているとはいえジジくさい、
イケメンとはほど遠いものだった。
こんな写真で誰かとマッチングするとは思えないのに
なぜわざわざこんな変な顔写真を載せているのか
意味不明だった。
見ているだけでも気持ち悪い変な顔なので直ぐに
リストから消えるようにマッチングを解消し、
ラインもブロックした。
とはいえ、仮性包茎NGのさちこにとって、
彼は唯一<剥けてなくてもやりたい>と思った男
であったのではないだろうか。。。
剥けているかいないかは確認していないので
真相は不明である。
とても短い間だったが
久しぶりにキラキラした気分になれた。
若返りエキスをありがとう!
将生に幸あれ!
そう彼に感謝するさちこであった。