12話 乳首イキの第2ステージ

しばらくして暑いからリビングに戻ろうと促して

ソファに座ってテレビを観ていた。

ヨガマットが置いてあったので、

下着をつけてそこでストレッチをしていると

彼がトイレから戻ってきた。

「2回戦しよ。」

さちこの手を引いた。

彼はずっと素っ裸でウロウロしていたが、

小さい時も大きくなってるのかと

勘違いするほどの立派さであった。

「もう大きくなってるの?」

「なってないよ。」

「それ大きくなってるんじゃないの?」

「え?これ?なってないよ。平常時だよ。」

「えー!それ大きくなってないの?

大きくなってるのかと思った。」

「こんなサイズの人いないでしょ。笑」

「いるよ。

それぐらいでマックスって人結構いるよ。」

「えー。こんなんじゃ入ってるか

入ってないかわかんないじゃん。」

「いや、もっと小さい人もいたもん。

それ、10段階でいったら何段階なの?

0じゃないでしょ?」

「えー、でも1か1.5ぐらいじゃない?」

「そうなの?

あー、カリだな。カリがデカイからだわ。」

「そう?」

「カリって竿ほど膨張率ないじゃん?

だからカリの存在がすでに大きいからだわ。」

「そうなの?」

「すごいよね。

なんで最初にアピールしなかったの?」

「だって最初に言って、

実際見て大したことないって思われたら嫌じゃん。」

「でも私みたいに顔相で、

それは謙遜だなって思わないと

チャンスも与えられないわけじゃん?」

「みんながそれ目的じゃないでしょ?」

「それ目的でしょ?

あのアプリやってる人なんか

みんなそれ目的でしょーよ。」

「飲み友達募集とか書いてる人いるじゃん。」

「飲み友達なんか

一人で居酒屋に行ったらできるでしょ?

何書いてんだって話よ。」

「そうかなあ。」

(しかもお前みたいなやつだったら

割り勘だろ。独り酒のがよっぽどいいじゃん。)

「まあ独身の人は

結婚相手候補探しもあるかもしれないけど、

既婚者の女なんて、みんななにかしら

旦那とのセックスに不満を抱いてるから

アプリに登録するわけでしょ?」

「確かにそうだね。」

「だからそこでアピールタイム与えてるのに

謙遜されたらねえ。笑」

「そっか。でもよかったでしょ?」

「うん。セックスについては

非常に満足させていただいております。笑」

「俺は自信あったから。」

「なんの?」

「さっちゃんを絶対満足させられる自信。」

「へえー、そーなんだ。」

さちこが枕に手を延ばして

頭を乗せようと上半身を捻ると

彼は左乳首に吸い付いてきた。

さちこは突然のことでびっくりしつつも

その所作が嬉しくて母性本能をくすぐられた。

彼の後頭部や耳を撫でながら、

彼の様子をしっかり見ていた。

時折、彼は瞼を見開いてこっちを見る。

その目は可愛い少年のようで、愛おしくなった。

少しずつさちこの反応を確かめながら

彼は乳首を噛み始めた。

乳頭の芯の神経に響く感触が

さちこの第2ステージの幕開けになる予感がした。

彼が乳首から口を離した時さちこは言った。

「今、乳首の第2ステージの扉が開いたわ。」

「俺も。」

「どういうこと?」

「俺も新しい技を発見したと思ったの。」

「噛んだやつ?」

「違う。ボクシング。」

「ボクシング?」

「うん、ボクシングの練習みたいに。こうやって。笑」

「あー乳首をサンドバッグに見立てて揺らしたのね。」

「そう。気持ちよかった?」

「それより噛まれたのが気持ちよかった。」

「ふーん。」

彼は身体を起こしてさちこの股間を味わい始めた。

さっき気持ちいいと言ったポイントを

指で探りながら入口をペロペロ舌で刺激した。

舐めて欲しそうに身体の向きを変えたので聞いた。

「さっきおしっこ行ってちゃんと拭いてきた?」

「拭いたよ。」

彼が下半身をこちらに預けてきたので咥えてやった。

「さっちゃんのもっと舐めたい。上に乗って。」

彼は顔の上に跨るよう促してきた。

さちこは彼に股を預け、彼の肉棒を口で塞いだ。

「バックする?」

「この硬さでバック入るかなあ?」

少し柔らかくなってきた彼の肉棒では

バックは入りにくい気がした。

「え?柔らかい?」

「うん、ちょっと柔らかくなってきたよ。」

「じゃあ正常位しよ。」

「うん。」

少し亀頭をさちこの入り口で遊ばせてると

硬さが復活してきたのでスルッと入った。

彼の小刻みな動きが延々と続いた。

「もういきそう。。。」

さちこは何度も言った。

いきそうというか、もう何度もいっていた。

やっと彼の方も表情に余裕がなくなってきた。

「俺もいきそう。」

「うん。」

「いっていい?」

「いいよ。」

彼は大きく一振りすると

素早くさちこの腹の上に肉棒を出し、

さちこに覆い被さり激しくキスをしてきた。

いった直後にキスをしたくなるのは

自分だけかと思っていたが、

男でもそういう人いるんだなと思った。

「今日この後サッカーできるかな。」

「できるんじゃない?3回やってないし。笑」

「3回は無理だよ。」

「そうなの?」

「2回だってさっちゃんが初めてだよ。」

「そうなの?」

「うん。大体っていうかいつも1回で終わる。」

「前の彼女も?」

「うん、彼女っていうか、そうね。その子の時も。」

(前も気になったけど、

その子のこと彼女とは認めてないんだな。)

「ふーん。それは相手が2回求める人いないから?」

「まあみんな求めないよ。」

「ふーん。ふとしもそれで満足してたの?」

「まあ別に求められないし、

2回戦しようとしても

結局いけなかったらモヤモヤが残るから。」

「じゃあ2回やろうとはしてんじゃん。笑」

「昔はね、しようとしたけど、

結局いつもいけないからもういいやって感じかなあ。」

「ふーん。じゃあさちマンのおかげだね。笑」

「そうだね。さっちゃんとはいつもいけてるでしょ?」

「うん。そだね。じゃあ3回もできるんじゃない?笑」

「3回は無理よ。」

「そうかなあ。」

彼にいつもの場所まで送ってもらい別れを告げた。

来週末、彼は帰省する。

(帰省して嫁とするのか、

したらお別れしなきゃいけないから、

してほしくないな。

でもするのは彼の自由だから、

私が口出すことではない。

したら縁がなかったんだね。ということだ。)

さちこはそう思いながら

スーパーで買い物して帰った。

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