6話 エスコートではなく指示する男
「シャワーする?」
「うん。」
「一緒に浴びる?」
「うん。」
服を脱いで風呂場に行った。

彼の肉棒はすでにマックス状態だった。
「もう大きくなってるじゃん。」
「うん。」
「いつから大きくなってたの?
私の迷彩服姿見て大きくなったの?笑」
「違う。」
(違うんかい。)
「ふーん。」
そう言いながら肉棒にボディソープをつけて
ゴシゴシと泡立てた。
彼もボディソープを手に取り
さちこの両乳首を丹念に洗い始めた。
彼は硬くなった肉棒を
さちこの下腹にあて擦りながら
お互いに背中に手を回し、汗を流した。
さちこはシャワーから出て裸の上に
先ほどの迷彩服を羽織った。
「さっちゃん、そっちで待ってて。」
「うん。今日はこっちの部屋でやるの?」
「うん、シーツ買ったから。」
和室にひと組の布団が敷いてあった。
さちこはそこに座って彼が来るのを待っていた。
「また着たの?」
「うん。なんか萌えるじゃん。
ふとしはズボン履いてね。」
「俺はいいの。」
彼はさちこを押し倒し、
ジャケットのボタンを外して乳首を貪り始めた。
「失礼しまーす。」
(あら?私が上官の設定かしら?)
「気持ちいい。」
雑念としたものが溢れた薄暗い和室で、
迷彩服を捲られて
乳首に吸いつかれるシチュエーションは
さちこの大好物であった。
やがて彼は中指をぐりぐりと押し込み、
さちこの腰は突き上げられ海老反りになる。

「あんっ、、、気持ちいい。。。」
その後彼の舌が応戦し、
さちこの声はどんどん大きくなった。
味わい深さに関しては
やはり昨晩の岡田将生似の男より
遥かに丁寧で愛情深さを感じた。
そんな時、彼の指令が始まった。
「さっちゃんも舐めて。」
彼に跨り肉棒を舐めようとすると
「キスして。」
まずキスを要求してきた。
自分の味わい方の順序を指示されている感じがして
なんとなくモチベーションが下がった。

少しキスをした後、咥え始めた。
「どこが気持ちいいの?先っちょ?」
「うん。」
肉棒を口に含みながら舌を転がした。
大抵の男は気持ちよさそうにするが、
彼の反応は薄かった。
チラチラ舐めながら
彼の顔を見上げると目を瞑っていた。
さちこの嫌いな男の態度である。
(男は視覚で気持ちよくなるんだから
舐めてって言うんだったら、
しっかり舐めてる姿見とけよ。)
そう思いながら淡々と舌を動かしていた。
「たまも舐めて。」
指示されるのが嫌いなさちこは
だんだん舐めたくなくなってきた。
「こっちきて。」
彼は引っ張り上げてキスを求める。
「入れるよ。」
「うん。」

「正常位しよ。」
「うん。」
なんかいちいちリードされるのが気に食わなかった。
彼はさちこに跨り、ぐいっと竿を押し込んだ。
気持ちはいいが、昨日の男の方が気持ちよかった。
その後彼は淡々と腰を振り始めた。
さちこは無意識に
両脚を天井に向かって投げ出していた。
「さっちゃん、また足上げてる。これ好きだね。」
「いや、別に好きじゃないけど、
無意識でやってた。笑
このほうが入れやすいかと思って。
ごめん。下すわ。」
彼はさちこの両脚を持ちながら
いろんな角度に変えて腰を振り続けた。
「次はさっちゃんが上に乗って。」
(だからいちいちそっちのペースで指示されるの
なんか勘に触るんだよな。)
「嫌だ。騎乗位苦手だから。」
「そーなの。じゃあしょうがないなあ。いいよ。」
「下から突き上げてくれるならいいよ。」
「うん。任せて。」
そう言って彼はさちこの上半身を
引っ張り上げて自分は仰向けになった。

「さっちゃんの顔がよく見えるから騎乗位が好きなの。」
「正常位でも見えるじゃん。」
「こっからの角度の方が好きなの。」
「ふーん。」
「腰動かしてみて。」
「腰動かすの難しいの。気持ちよくならないから。」
そう言いながら腰を振り出した。
彼は時々サポートするかのように
下から突き上げてさちこの角度を誘導していく。
さちこは気持ちいいところを探り当てたので
大きく腰を動かし始めた。
「さっちゃんエロい顔。」
「よく言われる。笑」
「誰によ?」
「やる人々に。笑」
「そーなの。もういいわ。」
彼は少し拗ねた様子だった。
さちこの手を取り、指を絡ませた。
さちこはカーテンのない部屋の窓から
昼下がりの陽光を浴びながら、
気持ちよさそうな顔で腰をふる。
「そんなに見られたら恥ずかしい。」
「綺麗だね。綺麗な顔。」
「ありがとう。」
「恥ずかしい方が感じるんだよ。」
(知ってるよ。)
「そうなの?」
彼は女神でも見るかのような眼差しで
さちこを見上げていた。
「おっぱいもいい形になった。」
(うるせえよ。)
「そうだね。起き上がるとね。笑」
そう言うと彼は乳首を吸い始めた。
「甘噛みされるの嫌?痛い?」
「ううん。気持ちいい。して。」
さちこは彼の背中に手を回し、
気持ちよくて目を瞑っていた。
「俺が舐めてるの見て。」
(なんかさっきから指導されてる感じがするんだよな。
しかもオメエはさっき私が咥えてる時
見てなかったじゃねえか。)
そう思いながらも彼の言う通り顎を引いて
彼が左乳首を舐めているのをガン見した。
確かに舐められてるのを見ると感度は増した。

「ねえ今締めてるでしょ?わざと?」
「うん。乳首舐められると締まるの。」
「そーなの?連動してるの?」
「うん。連動してるの。」
「すごい締まりいいね。
やっぱ言うだけのことあるわ。わかるわ。」
「でしょー?」
「なんか前からずっと知ってる感じ。
そう思わない?」
「思わない。」
「あれ?俺だけ?笑」
「うん。笑
それってこの前横顔がそっくりって言ってた
大学生の時、5年間付き合ってた彼女を
思い出しただけじゃないの?」
「違う。この話もうやめる。」
(昨日の男にも同じこと言われたんだよな。
それって今の流行語なのか?)
その後再度正常位に戻った。