4話 自衛官の官舎

2階建ての昭和に建てられた団地のような建物だった。

住人は全て職場の人とその家族らしい。

窓から覗かれたり、駐車場で目撃されたくない

とのことで、100mほど建物の手前で

車から降ろされた。

「ここ真っ直ぐ行って、あの建物の2階だから。

階段上ってきて。」

「わかった。」

「窓から覗いている人いるから、ごめんね。」

「そんな人いるの?笑」

「うん、俺しょっちゅう覗いてるもん。」

「へえ。暇だね。笑」

玄関のインターホンを鳴らしてドアを開けた。

内装は改装されたようで、

思ったほど汚くはなかった。

ただ男の一人暮らしというのに

3LDKの部屋のあちこちに荷物が散乱していた。

「物多いね。」

断捨離を極めたさちこにとっては

ごちゃごちゃしていて落ち着かなかった。

まず一人暮らしなのに

なぜ玄関にスニーカーが4足も出しっぱなしなのか

下駄箱もファミリー向けの部屋で

十分な容量があるのに。。。

さちこは邪気の気配を感じずにはいられなかった。

さちこは車での帰り道、

車酔いしたのもあってか少し気分が悪くて

ソファの肘掛けに頭をもたげて座っていた。

「さっちゃん、どうしたの?気分悪いの?」

「うん、ちょっとしんどくて。」

「じゃあベッドで休んだ方がいいよ。」

「うん。でも私生理だからできないよ。」

「うん。何もしないから大丈夫。ベッドで休み。

ほらこっち。」

彼はさちこの手を引いて寝室に連れて行った。

ニトリのシングルベッドが置いてあった。

「じゃあ少し休ませてもらうわ。」

さちこが服を着たままベッドに横たわると

しばらくして彼も布団に潜り込んできた。

「私できないからね。」

「うん。横に寝るだけ。」

「うん。」

しばらくすると

彼はさちこの左肩に顔を寄せてきた。

放置しているとエスカレートし、

さちこの首筋にキスし始めてきた。

そのうち胸を触り出し、

ワンピースの胸元から中に手を入れようとしてきた。

「今日ほんと生理だからできないよ。」

「うん。さっちゃん、

服シワになるから脱いだ方がいいんじゃない?」

「じゃあワンピースだけ脱ぐ。」

さちこは起き上がってワンピースを脱ぐと

彼はそれを預かって床にバサっと置いた。

置いたというよりは投げ捨てた感を

さちこは見逃さなかった。

(しかもこんなごちゃついた部屋で床に置くなよ。)

「ねえ、そんなぐしゃぐしゃに床に置かないで。

ハンガーとかないの?」

「え?だめ?」

「うん、だってシワになるし、床は嫌だ。

じゃあ椅子にでも置いといて。」

「うん、じゃあハンガーないから

ソファに置いとくね。」

彼がさちこのワンピースが7万円以上する代物と

知っていようが知るまいが

女性の服を床に投げ捨てる態度が気に食わなかった。

彼はワンピースをリビングのソファに置きに行き

寝室に戻ってくると

肌着とペチコートになったさちこにキスし始めた。

彼はいつの間にかブリーフだけになっていて、

さちこの服を全部脱がせ、ブラジャーも

取り除いて生理ショーツだけにしていた。

シャワーも浴びていないのに

乳首を舐められるのはいささか抵抗があったが

彼に身を委ねていた。

「じゃあちょっとだけ入れてみる?

血だらけになっても知らないよ。」

「じゃあお風呂でする?」

「うーん。なんか敷いたら?」

「うん、じゃあ持ってくる。」

彼はバスタオルを持ってきて

さちこの尻の下に敷いた。

彼はベッドの脇に横向きに立ってブリーフを脱いだ。

直角にそそり勃った彼の肉棒は

さちこの予想を遥かに超えていた。

長さも太さもカリの大きさも申し分ないどころか、

特に根元が極太なことに驚いた。

(巨根ってこういうことか。)

さちこのテンションは一気に上がった。

「すごいじゃん!めっちゃ根元太くない?」

「そう?」

「何それ!そんな太い人見たことない!」

「そうかなあ。」

「言われたことないの?」

「根元がっていうのはない。」

「まあ竿も太いけど、いや、根元がすごいわ!

入り口狭いから根元まで入るかなあ。。。」

彼が再びベッドに潜り込んできた。

ゆっくりと肉棒を入れた。

硬くてしっかりした存在感だった。

「硬いね。気持ちいい。」

「うん。」

彼は怖い顔つきでこっちを見下げながら

小刻みに淡々と動かし始めた。

さちこもしっかり彼の目を見て離さなかった。

生理中でも申し分なく気持ちよかった。

彼は意外と持久力があると思った。

生理じゃない時にやると

どれぐらい気持ちいいんだろうかと期待が膨らんだ。

彼がいった後、ピロートークが始まった。

「今日のとこ良かったね。また行きたいね。」

「私、奢ってくれる人と行きたい。」

「あ、今日1000円出してって言ったから?」

「うん。正直言ってそんなこと言う人びっくりした。

私、1000円のランチもご馳走してくれない人とは

デートできない。っていうか、無理。」

「えーそうなの?

だってこのペースで会ってたら無理だよ。」

「じゃあさ、割り勘でもいいって人と

デートすればいいじゃん。私は無理だから。」

「わかった。じゃあ考える。

なるべくご馳走できるように頑張るから。

でも無理したら続かないからさ。

無理はダメでしょ?

ね、だからさっちゃんも歩み寄って。

お互い歩み寄りが大事でしょ?」

「歩み寄りって私はこんなところで歩み寄れないよ。

そしたら私が我慢することになるんだから。

我慢は私にとっては無理してることになるんだから

続かないでしょ。」

「。。。。。」

「ふとしがお金ないのはわかるし、

私もそんな人に無理強いはしたくないからさ。」

さちこにとって

彼はセフレ以上になることはないと思った。

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